すぐに実践!カンタン陳列ワザ!キーワードは「くくり」

店頭では目に留まりやすい商品とそうではない商品が存在します。 今回は簡単かつ効果的に商品を目立たせるワザ「くくり」をご紹介します。

「くくり」とは!?

くくりとは、商品をカテゴリーごとにグルーピングし、商品間の境界をはっきりとさせる陳列手法で、商品を塊で魅せることができます。
多種多様な商品が展開されている店頭では、ただ陳列していているだけは消費者の目に留まりません。 自社商品を他社商品より目立たせるためには、情報をいかにわかりやすく整理し、見やすく表現できるかが重要です。 そのために大事なことは「塊(かたまり)をつくること」です。 人間は、境界線や隔たりによって塊が分けられていると、わかりやすいと感じます。 商品があちらこちらとバラバラに並んだ売り場よりも、商品同士の境目がはっきりとして塊となっている売り場の方が、商品がぐっと目立ち、目に留まりやすくなります。

 

くくりの作り方

くくりには、「水平くくり」、「垂直くくり」、「ブロックくくり」の3つの種類があります。

■水平くくり

文字通り水平方向にグルーピングを行うのが「水平くくり」です。
図1で日用品メーカーが行った陳列では、各段に異なるラインナップを陳列しながらも、それぞれを隙間なく陳列することで、面としてアピールを高めることに成功しています。

 

垂直くくり

図2のように縦方向でグループを作る方法を「垂直くくり」と言います。
アイスメーカーの例では、フレーバーごとに規則性のあるリピテーション陳列(VMD③)を行うことで、売り場全体を目立たせています。

 

■ブロックくくり

ブロックくくり」は、複数の商品を水平・垂直の両方向に塊としてグルーピングする方法です。
製紙メーカーが行った図3のブロックくくりでは、4つの商品の存在がはっきりとわかります。

ブロックくくりは、商品の塊そのものがくくりとなるため、棚数や商品の種類などが変動する場合に融通をきかせやすいという特長があります。

 

以上3つが代表的な「くくり」の作り方です。
そして、どの作り方でも共通する大事なポイントがあります。
それは「ネガティブスペース」をつくることです。 商品がおかれていないスペースのことをネガティブスペースと呼びます。 この商品がおかれていない一定のスペースをつくることが塊を明確にするうえで有効です。

まとめ

くくり」はすぐに実践可能です。
くくり」を取り入れて、消費者が思わず手を伸ばしてしまうような売り場をつくりましょう!

 

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