知ってそうで意外と知らない?!電池の使用推奨期限と保管方法について

近年、台風や地震といった災害が全国的に多くなってきています。もしもの災害に備え、電池を備蓄している家庭も多いと思いますが、実は電池にも推奨される使用期限や保管方法があることを知っていますか?今回は、使いたい時に使えるように電池についてのカンタン豆知識を紹介します!

使用推奨期限とは?

電池の使用推奨期限とは、未使用の状態で保管された場合に、「期間内に使用を開始すれば電池は正常に作動し、日本工業規格(JIS)で定められた持続時間などの電池性能を満たす」期限を定めたものです。
身近なもので言うと、食品についている「賞味期限」と同じで、この日を過ぎたら使えなくなる!というものではなく、この期限を過ぎたものについては、使えなくはないが品質は保証できませんという意味になります。
JIS規格では使用推奨期限を製造してから2年と設定しています。マンガン電池については2年~3年が多いのですが、アルカリ電池については10年と設定している商品がほとんどです。では、どんな状態で保管していても使用推奨期限の期間内であれば使えるのでしょうか?

図1.電池の使用推奨期限

 

電池の保管方法について

電池の保存場所として棚の引き出しに入れている方が多いと思います。
この保管場所、決して間違いではないのですが適切でもありません。
推奨されている電池の保管条件は下記の通りです。
保管条件・・・温度:20℃±2℃ 、湿度:60%±15%
密閉された棚などよりは、風通しの良いラック等に保管するのが良いでしょう。
では、パッケージを破った開封済みの電池保管はどうでしょうか。
多くの方が、未開封の電池と開封済みの電池をカゴ等にそのまま入れていませんか?
開封済みの電池を保管する場合、本数が多くなると電池同士や端子に何かがぶつかってショートする可能性があります。
可能であれば+と-の向きを揃え電池保管用のケースに保管してショートを防ぎましょう。
冷蔵庫・日光のあたる窓際等、不適正な条件で保管していた電池は、使用推奨期限内であっても、液漏れが発生しやすくなっていたり、通常よりも電池の減りが速くすぐ交換が必要になったりします。

 

電池を使い終わったら

最後に、使い終わった電池はどのようにして廃棄をすればよいでしょうか。
実は使い終わったと思っていた電池でも、まだ残量が残っている場合があります。
残量については電池チェッカーで確認することが出来ます。
電池残量がある場合、もしくは残量の確認が出来ない場合は、他の電池や金属と接触してショートし、破裂などの事故が起こる可能性がありますので、+極と-極にセロハンテープを貼り絶縁してから廃棄することが望ましいです。
廃棄方法は自治体によって異なりますので、確認の上指示に従って破棄して下さい。
最近では家電量販店やスーパー等で回収BOXを設置している店舗もありますので活用してみてはいかがでしょうか。

 

図2 電池の廃棄方法

出典 電池工業会

 

いざという時に使えるように

いざ電池が必要になった時に、液漏れしていた・すぐに使えなくなってしまったということが無いように保管方法の見直しや、使用推奨期限のチェックを忘れずに実施しましょう!
株式会社フィールドマーケティングシステムズ